令和9年分(2027年分)から青色申告特別控除が75万円に引き上げられます。75万円控除を受けるには「優良な電子帳簿」の要件を満たす必要がありますが、「何をどこまで準備すればいいのか」がわかりにくいという声も多くあります。この記事では、2027年までに準備すべきことをチェックリスト形式でまとめます。
75万円控除を受けるための条件
75万円控除を受けるには、主に次の要件を満たす必要があります。
- 青色申告の承認を受けていること
- 事業所得または事業的規模の不動産所得について、複式簿記で記帳していること
- 貸借対照表・損益計算書を添付して、期限内に確定申告すること
- e-Taxで電子申告すること
- 優良な電子帳簿の要件を満たす方法で、仕訳帳・総勘定元帳などを電子保存すること
また、令和9年分の確定申告(令和10年3月申告)から適用されるため、令和9年1月1日から優良な電子帳簿での記帳を開始する必要があります。
注意したいのは、優良な電子帳簿は「あとから紙の帳簿や通常の帳簿データをまとめて変換すればよい」というものではない点です。令和9年1月から、要件を満たす会計ソフト・設定・運用で記帳を始めることが重要です。直前になって対応しようとしても間に合いません。
2027年までの準備チェックリスト
STEP1:会計ソフトの確認(今すぐ)
- □ 現在使用している会計ソフトが複式簿記に対応しているか確認する
- □ ソフトが優良な電子帳簿(JIIMA認証など)に対応しているか確認する
- □ ソフトがe-Tax連携(電子申告)に対応しているか確認する
- □ 対応していない場合は、対応ソフトへの乗り換えを検討する
なお、JIIMA認証を受けた会計ソフトを使っていても、自動的に75万円控除が受けられるわけではありません。訂正・削除履歴の保存、検索機能、帳簿データの保存方法など、ソフトの設定と日々の運用が要件を満たしている必要があります。
STEP2:e-Taxの準備(今すぐ〜令和8年中)
- □ e-Taxの利用者識別番号を取得しているか確認する
- □ マイナンバーカードと電子証明書の有効期限を確認する
- □ マイナンバーカードがない場合は、ID・パスワード方式の利用可否を確認する
- □ 会計ソフトのe-Tax送信機能を確認・設定する
STEP3:帳簿の記帳・保存方法の確認(令和9年1月から)
- □ 令和9年1月1日から、優良な電子帳簿要件を満たすソフトで記帳を開始する
- □ 仕訳帳・総勘定元帳が電子データとして保存されているか確認する
- □ 訂正・削除の履歴が残る設定になっているか確認する(真実性の確保)
STEP4:申告時の対応(令和10年2月〜3月15日)
- □ 確定申告書に貸借対照表・損益計算書を添付する
- □ e-Taxで電子申告する
- □ 優良な電子帳簿に係る届出・申告書上の記載が必要か確認する
※優良な電子帳簿には、過少申告加算税の軽減措置もあります。これは75万円控除の要件とは別の制度です。申告時に必要な記載・届出があるか、分けて確認しておきましょう。
対応会計ソフトの目安
以下のソフトは優良な電子帳簿への対応または対応予定が公表されています。導入前に各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
- freee会計
- マネーフォワード クラウド会計
- 弥生会計・やよいの青色申告
まとめ
75万円控除を受けるためには、令和9年1月からの記帳開始が必要です。今から会計ソフトの対応状況とe-Taxの準備を確認しておくことで、2027年の申告に余裕を持って対応できます。現在65万円控除を受けている方も、ソフトの確認だけは今すぐ行っておきましょう。



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